アーカイブが上がるまでの2週間。全曲解説!
あのライブ配信の裏側。。。。 どんなことが起こって、どんな意味があったのか。お楽しみください♡

M-4 南相馬組 ダンスコンテストユニット & puck up class
今回の配信は、南相馬で音を流して、音と動画を配信用の特別な機械を通して杉並に送り、 それに合わせて杉組が歌い、踊る。 その遅延は0.6秒に抑えたシステムを構築していただきました。
1秒を切る遅延で、300kmを繋ぐシステム。
そんなシステムを構築してくれたのは、(株)ボルデの皆さん。 ちょうど、南相馬のお祭り、相馬野馬追祭の動画配信をされていたご縁から、今回のご縁に繋がり、トモプロの2現場同時ライブ配信を受けてくださることになりました。
事前に小高の浮舟会館と、東京の事務所をつないでの配信テストを行い、そこでは音も動画も遅れがなく、うまく繋がりあったのですが。。。。
実際に9/19の日には小高と、杉並の座・高円寺は音も動画も、リハーサルで繋がらなくなりました。
電波の状況からか、テストでやったときとは全く状況が違い、リハーサルでは、南相馬からの音も動画も杉並には届かず、同じ音で踊るはずの杉組は、ほとんど無音の状態で、手拍子で、自分たちがアカペラで歌いながら、リハーサルを続けました。
このまま本番、どうしたらいいんだろう。
本番1時間前まで状況は変わらず、繋がっているのは、配信回線とは別につないだZOOMの回線のみ。
かろうじて繋がっているZOOMの回線を、浮舟会館も座・高円寺もプロジェクターで壁に映し出し、ガビガビのお互いの映像と、1秒以上遅れてくる相手の声を聞くことができました。
本番.....もしかしたら、映像も音も、南相馬から届かないかもしれない.....そんな覚悟をしての、本番でした。
「nappoさん、もしかしたら、南相馬からは音も映像も途切れてしまうかもしれません。それも覚悟しておいてください」
本番直前に言われた言葉に、私は頭の回路が止まってしまった気がしました。
しかし、本番の直前まで。この状況でどうにかして通して配信しようと、スタッフの皆さんは各所で懸命に知恵を働かせてくださいました。
できる限りのことを全てやって、少なくなってる電波の状況を改善したり、受け取ったり。
配信前。最後は、みんなを信じて、ただただ、祈るだけでした。
どうか、90分、お願いだから、走り続けてください。
そして、始まったライブ配信。
1、2、3曲と進んでゆく。 南相馬からの映像も音も、杉並に届く。
どちらも途切れることなく、双方が繋がります!
そして4曲目。
ライブ配信でしかお届けできない、南組のダンスナンバー。 Youtubeのアーカイブには残せないナンバーなので、どうしてもライブで届けたかった。 止まったり、途切れたりせずに、しっかりと流れるか。。。。
この夏に頑張ったこの子たちの姿。 ダンスが大好きでとびきりの表情で踊る、りお、リエル、のんの、の姿。 歌とは違って、全身でメッセージを放つ姿の、りな、まこと。 ダンスの楽しさを知り始めた、みつほ、りょうま。 そして、それに呼応する杉組の、あおい。 ZOOMを使って、毎週繋がりあって続けてきたピックアップクラス。
杉組のあおいは、途中、遅れて流れるZOOMの映像を見てしまい、音とダンスがずれてしまった。 けれど、途中で音に集中して持ち直す。南組のみんなは、この音に、一緒に、あおいは反応してると信じて踊り続ける。
あおいの立ち位置は、一人だけのものではなく、みんなと一緒になって完成してる。 全員で一つのステージを作り上げるナンバー。
これが300kmセッション!!!
できた!!!
これが、トモプロ!!!!
そして、そこから、音も映像も安定し始めました。 このナンバーを通して「いける!」と何故か心で感じたのです。
ライブ配信して20分くらいが経過した頃でした。