アーカイブが上がるまでの2週間。全曲解説!
あのライブ配信の裏側。。。。 どんなことが起こって、どんな意味があったのか。お楽しみください♡
M-3 Wish Tree
ライブの3曲目は、第4回本公演のメインテーマ「Wish Tree」にしました。
この曲は2016年の本公演。 南相馬の小高から、300km離れた杉並に、大蛇を運んで、セシオン杉並の大ホールステージには大きなWish Treeを創っての舞台でした。
この頃のトモプロには、杉組・南組を合わせて40人のキャストがおり、そのほとんどが小学校高学年の子達でした。
ダンスをしても、歌を歌っても、お芝居をしても切磋琢磨しあえるたくさんのキャストがいて、この時のステージは今で言うところの「密」ギッシギシのステージでした。
そのステージから溢れかえるエネルギーと、大きなステージセット、大蛇。 震災から6年経ち、警戒区域も狭まり、小高に人が帰ってきた頃。
君の背に 僕の背に 翼がある 飛び立つ空は広い Wish Tree
広い広い小高の空の下で書いた歌。
震災前と同じ生活ではないかもしれない。 けれど、小さな夢を一つ一つ重ねて前に前に進もうとする南相馬の現状をちょうど、小さな勇気を振り絞って前に進む主人公に重ね合わせて創った歌でした。
そしてそれはなぜか、今にも通じる。
夢を失わないこと。 どんなときも。
辛くって前に進めなくてもどうしようもなくなってもトモプロの主人公バルーンはいつも 「さあ、どうする!?」と言ってくれました。
今いる場所から、小さな勇気を振り絞って前に進もうとする主人公を励まし、寄り添い、導く、バルーン。
第4回本公演では最後に客席と一つになりWish Dragonの背の鱗に、お客さん一人一人が 夢、願いを書き、掲げました。
その願いは、一つ一つ違って、その願いは、叶えるためにある。
夢を見続けること。 どんなときも。

配信では「Wish Tree」のライブ中に、当時の舞台の映像を4度流しました。 あの頃、密だったステージと、今、ディスタンスを取りながら、300km
離れた場所にいながら、それでもまだ、この曲を踊る子達を見せたかったのです。
あれから4年。
世界は、すっかり変わってしまった。

またもう一度、こんなステージができる日がくるのかな。 あれは、本当に夢だったのかな。 いや、現実だった。
またもう一度、こんな日がくると夢をみよう。 違う形になるかもしれないけど、またもう一度 みんなが一つになって大きなステージを創れる日がくることを。
それが、今の夢。
夢は終わらない。
ライブ配信だからこそできる演出を 思う存分やってみた、3曲めでした。